古い価値観が残る海外の日本人コミュニティ

大学3年の留学中、大使館主催の新年会でジェンダーハラスメントを受け、悔しい想いをしました。

顔見知りの男性に「こっちのテーブルにおいで」と言われ、ついて行くとそのテーブルには40代~50代の商社勤務の男性が5名いました。自己紹介をするように言われ、なぜこの国に学びに来たのか、日本の大学ではどんなことを学んでいるのかなどを伝えました。

すると私を囲っていた男性たちは
「そんな真面目なことはいいからさ!Tちゃんお酒はどれくらい飲めるの?毎晩交代でおじさんたちの相手をしてよ~。月曜日は○○さん、火曜日は△△さんで…」
「おじさんたちお金はあるからさ!おいしいものごちそうするし!」と。

唯一の顔見知りの男性に助けを求めようと顔を見ると、「えっTちゃんと□□さんできてるのー!?」。□□さんはご家族で駐在されています。
別の方には「僕、最近離婚したんだけどどう?Tちゃん独身だよね?お金には困らせないよ!」と。

その会場には大使館の方や、駐在員の奥さんたちもいましたが誰も助けには来てくれませんでした。ある奥さんは「若いっていいわねぇ」といって通り過ぎていきました。

異国の地で初めて日本人コミュニティで交流できる機会に期待して行った私はすごく悲しく、私にはお金で買える「若い女」としての価値しかないような気持になりました。(Tさん)