アンケート(2020.5-2020.7実施)を元にしたデータをまとめています。ただしここで示す実態はあくまでも、目安であり、傾向を示したものです。より具体的な実態を知りたい方はVOICEのページから、被害当事者の声をお読みください。

セクハラ発言、ボディタッチ、キス、レイプ、(薬や酒による)デートレイプドラッグ、執拗な誘い、など

<参考リンク>World Health Organization. (2012). Sexual Violence [PDF File]. Understanding and addressing violence against women.

https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/77434/WHO_RHR_12.37_eng.pd


2020年5月から7月までに実施した、SAYNO!独自のアンケート回答者516人のうち、留学中に性暴力の被害に遭ったというケースが157件報告されました。およそ30%の留学生が性暴力の被害に遭っていることがわかりました。この数は、あくまで報告してくれた方、自分の体験を打ち明けてくれた人々がこれだけの人数いるという事実です。まだまだ、声を上げることのできない人も多くいると予想されています。

第三者として留学先での性暴力被害について見たり、聞いたことのあるというケースも59件確認されました。水面下では、報告されていない被害がもっとあるでしょう。

ヨーロッパ、北米、アジア、中東、オセアニア、南米、アフリカ、どこかの大陸に偏ることなくすべての国で被害が起きています。

各地域への留学者数が異なるため欧米・アジア圏での被害が大多数を占めていますが、アフリカなどその他の地域での被害も一定数存在します。

被害報告された中で、アフリカなど日本人コミュニティの繋がりが非常に強く留学生が少ない地域では、地位や関係性を利用した時から性暴力が存在していました。暴行や脅迫がなくても関係性におけるプレッシャーによって加害者は被害者の抵抗を奪うケースがあります。言い換えると、影響力のある人が力を行使して迫ってきて、逃げられない。親切なふりをして弱みにつけ込んでくるのです。海外において、特に初留学においては、誰しもが゙情報弱者になってしまいますが、そのような立場の弱い留学生を狙った、留学生や留学の前例が少ない地域での被害ケースが目立ちました。

被害者はどのケースでも圧倒的に女性が多く見受けられました。

留学先での性暴力被害においての被害者の男女比は、およそ1:9です。

男女共に被害にあってることが言えます。

日本人の加害者は多くの場合、社会人でした。留学先で社会人とのネットワークが必要な若者の弱みにつけ込む社会的地位を利用した加害者が非常に多いです。日本人加害者の特徴は、”構造的な性暴力”であると言えます。

 

加害者が留学先の現地の人や日本人以外の場合、多くのケースでは加害者の所属を断定することができませんでした。しかし、”知り合い”という項目に”ホストファミリー”という本来留学生にとって信頼のおけるべき立場の加害者も含まれていることにも留意しなくてはなりません。

6割が「頼れる人がいなかった」と回答しました。

留学では知人や身近な人がいない場合が多く、問題に直面したときの解決が困難となりやすいです。

調査から半分以上の人が誰にも頼れることができず被害に遭い、泣き寝入りしている状況があると言えます。

留学という特殊事情における理由のために、被害者のうち約3割が被害当時「逃げ場がない」と感じていました。

中でも性暴力加害者が日本人である場合、留学先に存在する日本人コミュニティとの複雑な関係性により、もしもの時の逃げ場を失ってしまう留学生も見受けられました。被害後は、学生のホットラインも少なく、被害にあったあと、誰に何の相談をしたらいいかわからないまま、日本で性被害にあう以上に泣き寝入りしてしまうケースが多いです。さらに、大学や留学斡旋側の性被害に関することの留学前のガイダンスやコミュニケーションも少ないこと、事前情報がなく、現地でどの様に対応して良いのかわからないこと、アフターピルなどの薬の入手経路が日本と違うことなど、様々な問題が浮き彫りになりました。