絶対にあなたは悪くない。絶対に絶対に。着てる服も、お酒を飲んでいようが、関係ない。同意のない性行為はただのレイプだから。
理解したくないことと向き合いたくないから、あなたは自分に起きたことをうまく自分の理解しやすい方向で考えるかもしれない。自分が悪かった、お酒を飲んでたからだ、少し肌の出たお洋服を着てたからだ、って。自分を責めた方が早いから。
今はそれでもいい、それで今のあなたを守れるなら、今はそれでいい。でもそうじゃない、絶対に自分が悪くないことをあなたは知っている。自分で自分を守れるタイミングになったらゆっくり向き合えばいい。これから自分の身に起きたことともし向き合う場面が来たら、孤独の戦いだと思う。どんなに辛くても、あなたの周りには、どんなペースでもあなたのことを見守っている人がいることを忘れないでほしい。大丈夫だから。これを書いている私は、少なくとも3年はかかったから。ただ一つ忘れて欲しくないのは、絶対にあなたは悪くない。
被害者があなたに自分の身に起きたことの詳細を話すかもしれない。その時は、ただそばに寄り添っていてほしい。あなたに聞いてもらえる、ただそれだけで生きる希望が増えるから。
被害者は、あなたに悲しみ、絶望、苦しみ、どこにもぶつける事のできない強い怒りを共有するかもしれない。あなたに罪悪感を持ちながら共有していると思う、全部理解しなくても、ただそばにいて聞いてあげてほしい。被害者に寄り添っていて欲しい、死にたくなる日もあなたのことを思い出して踏みとどまるかもしれないから。あなたの存在が生きる希望になるから。
『おかえり』って言って欲しい。留学から立派に帰ってきた娘/息子を誇りに思って欲しい。『おかえり』その一言は誰よりも安心するから、帰る場所があることを再確認させてくれるから。
被害者が自分の口で話すのを待っていてほしい。留学に送り出し、精一杯のサポートをしてくれた父母に、罪悪感と、自責の念、謝罪の心を抱いているから。被害者は一生をかけて、家族に自分の身に起きたことを話さないかもしれない。もしそれでも許してほしい。被害者なりの親御さんへの精一杯の思いやりだと思ってほしい。
被害者が自分の身に起きたことを打ち明けたら、被害者の感情を全部共有してほしい。一緒に怒ってほしい。一緒に泣いてほしい。誰にも話せなかった苦しみを親御さんだからこそいうかもしれないから。そのあとは、今まで通りに接してほしい。これからも大きな愛で包み込んでほしい。
寄り添って欲しい、そして決して責めないで欲しい。一番あなたへの悲しみと謝罪の念を抱いているから。
あなたは、恋人に対していろんな疑念を持つかもしれない。なんでそんな時間に、なんでそんな服着て、なんでお酒なんか飲んで。でも、あなたが一番わかっているはず、恋人は何も悪くないことを。
自分の一番大切な人が傷ついた時、加害者が何者かわからず怒りをぶつける相手を恋人にしてしまうかもしれない。そこの気持ちをどうか整理して向き合ってほしい。あなたへの愛は変わらぬものだということは、どうか忘れないでほしい。