このページでは、「もしも海外や留学先で性被害・セクハラに遭ったらどうすればいいのか」という問いに専門家が答えた情報をまとめています。
理不尽な目にあったあなたや周りの方へ、SAYNO!からまずは以下のメッセージをお伝えしたいです。

万が一被害にあった時には、冷静に対処することが非常に困難で、混乱してしまうこともあるかと思います。
被害当事者たちが、あの時知りたかった情報を以下にまとめていますので、是非ご参考にしてみてください。

※主には、今までにSAYNO!が行ったイベントや講演会での質疑応答の内容をまとめています。
※解答は産婦人科の先生など、専門家によるものです。

医療編

A. 緊急避妊薬は性行為から72時間以内に服用する必要があります。5日以内にリングを入れるという方法もありますが、手軽にできるのは緊急避妊薬を飲むことです。緊急避妊薬は性行為から72時間過ぎてしまうと効果が下がってしまう、ほぼ無くなると言われているため、やはり3日以内に病院に行く必要があります。

 

そのため海外で病院にすぐ行けない場合を考えて、万が一のためにも普段から低用量ピルを飲んでいない人は緊急避妊薬を一応常備したほうが良いと思います。しかし性感染症の検査は、直後~1週間以内、3週間後の2回検査をするのが望ましいです。直後であれば証拠となる検体を採取できる可能性があります。2回目の検査を行う理由は、潜伏期間があるためすぐには陽性にならないことがあるからです。

A. 飲んだほうが良いと思います。閉経していないうちは妊娠のリスクがありますから、探してでも飲んだほうが良いと思います。ただ探しても無い場合もあるかもしれないので、そのために普段から低用量ピルを飲むことをおすすめしますし、それができない場合は緊急避妊薬を持参して現地に行くという選択肢もあります。あらかじめ現地の医療状況を調べてみて、それに応じて日本から持参するのが一番良いと思います。

A. 言わなければいけないということはありません。医療機関で詳しい内容を聞くことはないです。妊娠の可能性や最終月経の確認、性行為がいつあったのかなどは確認しますが、詳しい状況や加害者との関係性などは一切聞きませんし、話す必要もないです。

 

例えば日本であれば、緊急避妊が必要なんですと病院に行けば処方してもらえますし、その時に性感染症も心配なのでと言えば検査できますので、詳しいことを言わなくても検査を受けたり緊急避妊薬を貰ったりすることはできます。

 

ただし、ワンストップセンターのようなものがあれば、まずそちらへ相談することをお勧めします。そこで検査を受けられることもありますし、そこから紹介で医療機関を受診することもできます。

A. 感染症には潜伏期間がありますので、1回だけではなく2回目の検査は必要です。1回目の検査で問題が無くても2回目の検査で陽性になる場合もあるからです。

A. ピルは黄体ホルモンと卵胞ホルモンの合剤ですから、抗生剤ですとか鎮痛剤のように体の中に元々無い成分を入れるわけではありません。そのため大体のお薬は一緒に飲めます。一緒に飲んで重篤なことになるものはないでしょう。

 

ただ、相互作用といってピルの効果を弱めたり、相手の薬の効果を強める作用があるものはいくつかあります。

一般的には抗生物質、抗生物質のペニシリン系のものは1週間以上飲むとちょっとピルの効果が薄れる、だから避妊の効果が薄れることがあります。ステロイドについては、ステロイドと併用するとステロイドの効果を強めるので…。その場合は量を調節していただければ良いだけなので、一緒に飲めない、これは絶対一緒に飲むと危ないという薬は基本無いです。

法律編

ただいま準備中です。公開までしばらくお待ちください。